いよいよ明日(2017年4月)21日(金)から横浜市港北区による「第5回港北オープンガーデン」(同運営委員会主催)が始まります。会期は今週末(2017年)4月21日(金)から23日(日)までの3日間、後半は5月12日(金)から5月14日(日)までの3日間(各日10時から16時まで)の計2期間にわたり実施されます。
「庭」や草木のスポットというとつい郊外の住宅街や緑地をイメージするのが一般的ですが、昨年(2016年)の第4回開催時から、新横浜のビル街にも店を構える地域で話題の飲食グループ「HANZOYA(ハンゾウヤ)」の3つの店舗が参加しています。
HANZOYAグループは、新横浜3丁目に拠点を置く株式会社ドリームカムトゥルー企画の代表取締役・加藤英二さんが経営。昨年(2016年)2月にはレストラン開業から25周年も迎え、原点となったフランス料理やウエディングのほか、パン店やオリジナルケーキを味わえる喫茶店など幅広く事業を展開し、数々のメディアにも登場するなど、新横浜エリアでも大きな注目を集める飲食グループとして広く知られています。
今回同グループから「港北オープンガーデン」に参加するのは、横浜アリーナ向かいに位置するフランス料理HANZOYA(新横浜3)、新横浜駅にも近いケーキ工房ラピエスモンテ(ラ ピエスモンテ=La Piece montee、同)、さらに南の篠原側に位置するパン工房シャンドブレ(シャン ド ブレ=Champs de ble、大豆戸町)の3つの店舗。いずれも、同社に勤務する嶋崎有紀恵さん(大倉山在住)が中心となった屋外の緑化部門担当チーム4名がシフトを組んで苗の植えかえ、水やりなど花壇や草花の管理を行っているといいます。
リーダ―の嶋崎さんによると、特にHANZOYAでは結婚式を行っていることもあり、「“一期一会”を大切に、との想いから、“いつもきれいな花を”と花壇づくりに取り組んでいます。“一番きれいな”状態でと心がけているんです」と、日々の庭づくりに駆ける想いを語ります。
嶋崎さん自身も、「緑化部門の担当者として応募し、採用されました。昔から主婦業の傍ら、自分の家で草花を育てるのが好きでした」と、この仕事に12年前から就いたきっかけ、また花壇づくりを行ってきた日々を振り返ります。
オープンガーデンが終了する5月下旬と、11月終わり頃から12月に行う年2回の苗の植えかえなど大がかりな作業もあり、夏場の早朝の水遣りなど苦労も多いといいますが、草花の選定やデザインに至るまで任されており、日々花壇を維持管理することがミッションになっているとのこと。
今年のHANZOYAでの庭づくりのテーマは「ピーターラビットがちょこんと顔を出しそうな、田舎のイメージ」なんです、と嶋崎さん。
パンジーより小さな園芸種の花として知られるビオラの花をメインに、ハンギングバスケットにもシロタエギクやスノードラゴンなど今の花壇づくりのトレンドだという“緑”を意識的に配色。コンテナもクローバーやアイビーなどのグリーンリーフを配し、まさに“カントリー風”に仕上げています。
HANZOYAからは横浜アリーナ、環状2号をまだいだ先にあるパン工房シャンドブレには、「パン店らしくデラウェア(ぶどうの木)やレモン、ブルーベリーの木やいちごの苗を植えているんです」と、いかにも“美味しそう”な草木を配す工夫を施しています。
特に5月には入口からお店の建物に向けて壁面沿いに植えられた3種類のバラが美しい花を咲かせるといい、「シャンドブレにあるベンチでは、パンを食しながらご家族連れや散歩ついでに立ち寄られた方が寛がれる姿も多く見かけます」と、ゆっくり立ち寄ってもらうことができるお店の特色についても語ります。
新横浜駅にも近い季節のケーキを楽しめるケーキ工房ラピエスモンテでも、「ぜひゆっくりとお茶をしていただき、店頭に植えられた花たちを楽しんでいただけたら」と、嶋崎さんは、自身が愛情をもって日々育てている3つの店舗の“花壇”への来訪を呼び掛けています。
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【参考リンク】
・第5回港北オープンガーデンについて(港北区区政推進課)
・新横浜・岸根・菊名・妙蓮寺エリア地図[PDF](港北区区政推進課)
・HANZOYAグループの公式サイト(株式会社ドリームカムトゥルー企画)※各店サイトへのリンクあり