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4月20日(木)での閉店を表明している「エンリコ」

4月20日(木)での閉店を表明している「エンリコ」

新横浜駅の篠原側にある飲食店街「オゾン通り」古参喫茶店「エンリコ」が今月(2017年4月)20日(木)限りで閉店することがわかりました。すでに4月に入りランチ時間帯の営業を休止しており、現在は17時から23時のみの開店。20日夜の営業をもって30年近くにわたる歴史を終えることになります。

同店は昼間はランチメニューが豊富な喫茶店として、夜は酒類も提供するダイニングバーとして営業。昼間はハンバーグや焼肉などの弁当形式で出されるランチメニューが人気を集めていたほか、60席ほどの広さを持つ駅近接の貴重な喫茶店として、新幹線乗降客の利用も目立っていました。

現在は17時から23時のみ営業している「エンリコ」

夜は酒類を提供する「エンリコ」、オゾン通りを代表する店舗だった

エンリコがある「オゾン通り」は、新横浜ではもっとも古いといわれる1964(昭和39)年の東海道新幹線開業時に建てられた「新横浜ビルディング」の地下部分を使った飲食店街。新横浜では貴重な“昭和の香りが残る一画”として、ランチ時と夕方から夜にかけて、中高年を中心としたビジネスマンで賑わっています。

今年(2017年)に入り、新横浜ビルディングは県内の不動産投資や売買を行っている横濱コーポレーション株式会社(西区みなとみらい横浜ランドマークタワー38階)が買収。オーナーが変わっています。

エンリコ名物の「ナポリタン」を味わえるのはあとわずか

エンリコ名物の「ナポリタン」を味わえるのはあとわずか

エンリコは新横浜ビルディングの旧オーナーが経営しているとみられ、「ビルの所有者が変わったので店を閉めるのではないか」(関係者)との見方があります。

同店伝統の濃厚な「ナポリタン」(税込750円)などの料理を味わえるのは、残すところ2夜だけ。オゾン通りを代表する店として長年親しまれたエンリコの閉店を惜しむ声は多そうです。

また、新横浜ビルディングの新オーナーは買収に際し、「益々発展が期待される新横浜駅前再開発に寄与して参ります」(発表文)と表明しており、今後の動向が気にかかります。

【参考リンク】

ダイニングバー「エンリコ」(「食べログ」のページ)

著名人のファンも抱える、新横浜駅の隠れ家的な喫茶店&ダイニングバー「エンリコ」(「ヒトサラ」、2013年公開とみられる記事)

ブログ「貧乏リーマンの戯言」(個人ブログ、「エンリコ」に関する詳細な考察・レポート)

新横浜ビルディング株式会社買収のお知らせ(2017年1月20日、横濱コーポレーション株式会社)

昭和にタイムスリップ!? 新横浜駅近くにあるサラリーマンのオアシス(はまれぽ、2014年8月29日)