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グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山【グルメレポート第13回:2017年3月13日「新横浜編5」】新横浜駅には巨大な駅ビルをはじめ、駅に隣接した「オゾン通り」も含め周辺には無数の飲食店が並んでいますが、改札口のなかには駅弁店や持ち帰りのサンドウィッチを販売している店はあるものの、食事ができる場所は見当たりません改札内でただ1つの飲食店が横浜線のホーム上にある立ち食いそば店。東海道新幹線への乗り換え時間が少ない時には心強い存在です。

新幹線改札口内の新大阪寄り待合室にある「ジオオーガニックカフェ新横浜店」

新幹線改札口内の新大阪寄り待合室にある「ジオオーガニックカフェ新横浜店」は淹れたてコーヒーなどドリンク類は販売しているが、食事類はサンドウィッチのみ

新横浜は神奈川県を代表する新幹線駅ですが、東京駅や新大阪駅などのように改札口内には飲食店がありません。新幹線東口改札内(東京寄り=東乗換口改札内=アリーナ側出口寄り)待合室内にコーヒーやサンドウィッチを販売する「ジオオーガニックカフェ(GIO Organic Cafe)新横浜店」があるほかは、弁当店と売店のみとなっています。

そんな新横浜駅の改札内で、横浜線のホーム上に置かれた「濱(はま)そば新横浜店」は、乗り換えや乗降時に使う階段下にひっそりとあるため、どこか目立たない存在。とはいえ、昼時や夕刻にそば汁の香りがホームに漂ってくるので、空腹時は特に気になる存在ではないでしょうか。

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横浜線ホーム階段下の若干目立たない場所にある「濱そば新横浜店」

「濱そば」は、JR東日本傘下の日本レストランエンタプライズ(NRE)が主に横浜エリアの駅構内などで展開するチェーンの一つ。かつて新横浜駅も同社の主要ブランドである「あじさい茶屋」の店名だった時代もありましたが、「新横浜ラガール」から「あじさい茶屋」と名を変えた末に、現在は濱そばとなっています。

駅構内の店らしく同店は生粋(きっすい)の「立ち食いそば」店で、店内には椅子が一切ありません。ゆっくり食事を味わう、という雰囲気は一切ありませんが、朝7時から夜21時(土曜は20時、日曜は19時)まで、食事の時間がない時にはありがたい存在です。

店外に貼り出されている定番メニューのほか、店内ポスターでしか告知されていないメニューも存在する

店外に貼り出されている定番メニューのほか、店内ポスターでしか告知されていないメニューも存在する

メニューは「かけそば・うどん」が税込み270円、「ざるそば・うどん」は同310円で、「コロッケそば・うどん」(370円)や「かき揚げそば・うどん」(同380円)という価格で、もっとも高い「かき揚げ天玉そば・うどん」でも同450円となっており、ワンコインでお釣りがくるというのも立ち食い店ならでは。

15種類ほどある麺類の定番メニューのほか、カレーライス(税込400円)やミニカレー(同270円)、いなり(2つ同130円)といったご飯ものをはじめ、店内のポスターでしか掲示されていない「ミニ天丼セット」(同500円)や「ミニたれカツ丼セット」(580円)、「ミニねぎとろ丼セット」(同630円)など、そば・うどんと丼(どんぶり)のセットも存在。「中華そば」(同390円)も登場しており、かつてホーム上でよく見かけた“簡素な立ち食いそば店”という雰囲気ではなくなっています

メニューが多いため、券売機で食券を購入する際には若干迷ってしまいますが、食券を手渡せばどんなメニューも1分以内で出てくるスピード感はさすが。店員の熟練ぶりは駅のホーム上ならではといえます。

かき揚げそば(税込380円)とミニカレー(同270円)、強烈な個性はないものの満足できる味

かき揚げそば(税込380円)とミニカレー(同270円)、強烈な個性はないものの満足できる味

かつて「あじさい茶屋」時代には、JR東日本傘下チェーン店のそば汁が統一されてしまいましたが、現在ではブランドごとに変えているといいます。確かに都内23区内のホーム上にある「あじさい茶屋」や「大江戸そば」と横浜市内駅などにある「濱そば」では、味が若干異なる気がします

もちろん、主要駅近くにあるチェーンの「富士そば」と「ゆで太郎」や「小諸そば」を食べ比べた時の違いほどではなく、JR東日本の駅構内で展開されている立ち食い店に強烈な個性があるわけではないものの、「早く安く」という点ではまったく負けてはいません

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平日昼間はビジネスパーソンがひっきりなしに暖簾をくぐっていく

なにより、電車を待ったり乗り換えたりする隙間のような時間に食事を済ませることができるため、忙しいビジネスパーソンにとって、欠かせない存在となっているはずです。

)濱そば新横浜店は横浜線のホーム上にあります。東海道新幹線利用時に新横浜駅の改札口から濱そばを訪れるには、新幹線の改札口からは入らずに、横浜線の改札口から駅構内に入り、その後に新幹線の連絡改札口から新幹線ホームへ行く必要があります。

  • 新横浜&周辺エリアのグルメレポートは記者が個人的に訪れているなかで、「ここは!」というお店についての情報を紹介するとともに、個人としての所感を述べていく連載です。バックナンバーはこちら。なお、日吉・綱島・高田エリアの記事は「横浜日吉新聞」をご覧ください。

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【参考リンク】

濱そば新横浜店の紹介(日本レストランエンタプライズ)

濱そば新横浜店(「食べログ」のページ)