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グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山【グルメレポート第12回:2017年3月6日「菊名駅前編3」】東急東横線の菊名駅東口(菊名4~6丁目=綱島街道側)の賑わいと比べ、JR横浜線の駅舎が位置する西口(篠原北1~2丁目側)は少々寂しいのですが、商業施設も入るというJR新駅舎の完成が1年後の来年(2018年)3月に控えており、今後新たなにぎわいが生まれるかもしれません。そんな西口を代表するボリューム満点の“駅前食堂”をご紹介します。

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横浜線の菊名駅と線路沿いに並ぶ商店街、後方では新駅舎の建設が続いている

JR駅舎の新築工事で今は迷路のようになっている菊名駅の西口。約40店ほどで西口商店街が形作られてきましたが、どこかレトロな店舗が目立ち、かつて建てられていた商店街のアーチが撤去されてしまうなど、今は少し元気のなさが目立ちます。

そうした商店街で、昼間になると人の出入りが激しくなるのがJR横浜線のガード下を超えてすぐ、赤いパチンコ店「マルカメあーばん」の左となり、「おがさや」と書かれた飲食店です。創業は1954(昭和29)年だという超老舗の駅前食堂は、ラーメンや餃子、マーボー豆腐などの中華メニューが目立ち、中華食堂という雰囲気です。

ガード下をくぐるとすぐに表れる「おがさや」。隣のパチンコ店「マルカメあーばん」はパチンコをしなくても店内での休憩は歓迎だといい、休憩室には懐かしい古いパチンコ機も展示されている

ガード下をくぐるとすぐに表れる「おがさや」。隣のパチンコ店「マルカメあーばん菊名駅前店」はパチンコをしなくても店内での休憩は歓迎だといい、休憩室には懐かしい手打ち式パチンコ機も展示されている

同店の特徴は、充実した定食メニューとそのボリュームにあります。「餃子定食」(税込610円)や「日替わり定食」(同690円)、「夜のおすすめ定食」(同850円)をはじめ、「酢豚定食」(同940円)や「エビチリ定食」(同1080円)までレギュラーメニューだけでも15種あるのですが、90通りの組み合わせが可能な「セット定食」(同960円)に加え、チキンカツと餃子、ナスのしょうが焼きからなる「盛り合わせ定食A」(同940円)と豚肉の生姜焼きとオムレツの「盛り合わせ定食B」(同960円)、さらにはラーメンを中心とした税込850円の「セットメニュー」も3種あり、定食類の組み合わせは100通り以上。初めて行くと、何を選ぶが迷ってしまうことは間違いありません。

生姜焼きとオムレツがそろい踏みする「盛り合わせ定食B」(960円)

生姜焼きとオムレツがそろい踏みする「盛り合わせ定食B」(960円)

この日、選択に悩んだ末に食した盛り合わせ定食B(960円)は、生姜焼きとオムレツがそろい踏みするというたまらない内容。焼肉とオムレツのセットが人気な綱島駅東口の著名中華店「キングチャイナ」もそうですが、中華が得意な店のオムライスは、どこか懐かしさを感じる和風のテイストで、ご飯との相性が抜群です。

おがさや自慢の餃子は190円(3個)からセットにできる

おがさや自慢の餃子は190円(3個)からセットにできる

おがさやには、定食以外にも「ラーメン」(税込580円)など15種類ある麺類に、8種類の生卵など8種類のトッピング(同70~250円)を加えたり、同店自慢の餃子(3個190円、5個270円)をセットしたりも可能。ランチ時間帯にはコーヒーも無料でサービスされ、総席数45と比較的広い店内はテーブル中心で落ち着けるためか、こうした食堂にしてはめずらしく女性グループの姿も目立ちます。

無数のメニューや組み合わせを用意し、客の好みにすべて合わせるという姿勢の同店。半世紀以上経った今も人気を集めている理由は、こういう部分にあるのかもしれません。今後、注目を集めるであろう菊名駅西口で、まずは訪れたい飲食店です。

  • 新横浜&周辺エリアのグルメレポートは記者が個人的に訪れているなかで、「ここは!」というお店についての情報を紹介するとともに、個人としての所感を述べていく連載です。バックナンバーはこちら。なお、日吉・綱島・高田エリアの記事は「横浜日吉新聞」をご覧ください。

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【参考リンク】

おがさや公式サイト(月曜日定休)

おがさや(「食べログ」のページ)