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1999年の構想から新横浜北口地区では計画がほとんど終えている(当時の横浜市資料)

1999年の構想時から新横浜北口地区では計画はほとんど終えているが篠原口(南部地区)は進んでいない(当時の横浜市パンフレット)

新横浜駅とその周辺部を含めた「新横浜都心部」の整備が再び動き始めるのでしょうか。新横浜都心部とは、駅周辺の「新横浜地区(北部・南部)」をはじめ、「城郷(小机)地区」「新羽地区」「羽沢地区」の4つのエリアを計画的に開発して総合的な都心機能を備えようという構想。約17年前の1999年6月に策定されたものです。

しかし、構想にある駅篠原口側の「新横浜駅南部地区」では計画が止まったままの状態となっているなど、駅北口地区を除いては必ずしも進んでいません。市は2017年度予算に100万円を新たに計上し、「各エリアごとに求められる役割を明確にするために必要な調査を進めます」(都市整備局)と表明しています。

新羽地区の構想図(1999年当時の横浜市資料)

新羽地区の構想図(1999年当時の横浜市パンフレット)

昨日(2017年2月)27日に行われた横浜市会の予算第一特別委員会では、西区選出の上野盛郎議員(自由民主党)が新横浜都心機能の検討状況について質問。都市整備局の薬師寺えり子局長は、新横浜駅の南部エリア(篠原口)では事業手法の見直しを行っていることや、羽沢地区では周辺土地の多くが市街化を抑制すべきエリアである「市街化調整区域」のままである点を説明し、「各地区の整備状況に差があり、各地区間の連携が図られていない」との課題を述べました。

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城郷(小机)地区の構想では駅周辺の整備や商店街の活性化もうたわれている(当時の横浜市パンフレット)

一方、渡辺巧教(かつのり)副市長は、「新横浜都心は今後、環状道路北西線や神奈川東部方面線(相鉄直通線)の整備、地下鉄3号線(ブルーライン)の延伸(あざみ野から新百合ヶ丘)などにより、ますますの発展が期待できるポテンシャルの高いエリアだ。ラグビーワールドカップや2020年の東京五輪といったビッグイベントの連続開催を最大限に生かすためにも、地元のみなさんとともにまちづくりに積極的に取り組んでいく」と決意を示しています。

17年前に描かれた理想の“新横浜都心づくり”を再び前進させることはできるのでしょうか。

(※)見出し左の写真は1999年に発行された横浜市のパンフレットより

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【参考リンク】

新横浜都心の整備について(横浜市都市整備局、各エリアの状況など)