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グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山

グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山【グルメレポート第9回:2017年2月13日「新横浜編3」】同じ新横浜駅でもJR横浜線の「篠原口」市営地下鉄ブルーラインの「2番出入口」から篠原町(大豆戸町)側に出てしまったら、狭い道路と緑の多さに「本当にここが新幹線の駅なのか」と驚くかもしれません。巨大なビルが立ち並ぶ新横浜の“表玄関”とは大きな落差を感じさせる風景ですが、実は地元の常連には知られた昭和レトロな雰囲気の飲食店が幾つか存在しており、一度は足を伸ばしてみる価値があるかもしれません。

1994年に篠原口の赤い線内では再開発計画が策定されたものの現在までに実行されていない(横浜市のページより)

篠原口の赤い線内では1994年に再開発計画が策定されたものの現在までに実行できていない(横浜市のページより)

新横浜の篠原口駅前に都市的なものが“何もない”のは、過去に横浜市が行おうとした再開発計画が中断しているためで、計画は存在するのに実行ができておらず、駅前であっても昔のままの状態で残さざるを得ないというわけです。

そんな篠原口ですが、地下鉄2番出入口から丘の坂道を上り、菊名方向に歩くと現れる表谷(おもてや)地区には、うなぎの名店として知られる「御食事処スズキ」が店を構え、その並びには焼鳥店の「鈴幸(すずこう)」も軒を連ねます。両店ともランチ時間帯も営業し、スズキのランチでは税込1250円の「うな丼」が用意されています。

篠原口の「坊海道(街道)」は主要道路ながら狭い場所が多い

篠原口駅前の「坊海道(街道)」は主要道路ながら狭い場所が多い

もう一方のJR横浜線の篠原口は、駅前ロータリーにある「セブンイレブン新横浜駅南口店」以外に店らしきものは見当たりませんが、多くの車が行き交う駅前の道路を岸根公園方面に歩けば、5分ほどで小さな飲食店に出会えます。

この道路は、かつて坊主(ぼうず)が行き来したことから「坊海道(街道)」(市道菊名146号線)と呼ばれる歴史ある主要道路ですが、駅付近では道幅が8メートルほどしかないのに車がビュンビュン走り抜けるので少し危険。広い歩道が整備された新横浜の表玄関のように気軽に歩ける環境ではありませんが、小高い丘の緑を眺めながら歩くのは悪くありません。

篠原口から徒歩5分ほどの場所にある「浜田屋/話食亭」と「グラバー亭」(右)

篠原口から徒歩5分ほどの場所にある「浜田屋/話食亭」と「グラバー亭」(右)

「横浜篠原郵便局」の少し先、左手に見える3軒続きの2階建て住宅の1階で並んで店を構えているのが「浜田屋/話食亭」と「グラバー亭」です。

グラバー亭はその名の通り、長崎名物である「ちゃんぽん」(税別750円)や「皿うどん」(780円)を中心とした店ですが、「ラーメン」(500円、しょうゆ・みそ・とんこつ)のほか、「ショウガ焼」(650円)や「レバニラ炒め」(750円)など定食メニューも10品揃え、ハーフちゃんぽんセット(餃子・ライス)(750円)などのセットメニューも豊富で、中華定食店としての役割も担っている様子です。

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グラバー亭の「ちゃんぽん」(税別750円)

長崎ちゃんぽんの店で修業したという年配のご主人が20年ほど前に始めたというこのお店。魚介の香りが漂うスープにやや細めの麺を使ったちゃんぽんは、すっきりしつつも奥ゆきを感じさせる味で、もう一度食べたくなってしまいます。常連客の多さからも、この味にはまった人が多いことを感じさせられます。

飲食店なのに「お米販売店」のマークが掲げられていたり、徴収される消費税が未だに3%と表示されていたりと若干の“謎”の多さも、常連の以外の人にはユニークにうつるかもしれません。

一方、隣の「浜田屋/話食亭」も外から見ると謎が多く、入るのに迷ってしまいそうなお店です。弁当店兼飲食店なのですが、弁当店の写真付きメニューはかなり色あせていて、遠くから見るとどんな弁当があるのかほとんど分かりません。飲食店側には“生そば 浜田屋”と書かれています。

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旧そば店の浜田屋で味わえる「ミックスフライ定食」(税込650円)、箸袋はそば処時代のまま

生そば浜田屋の暖簾をくぐると、12席ほどある店内は、そば店の雰囲気こそ残っているものの、壁に貼られた短冊メニューは「ミックスフライ定食」(税込650円)と「からあげ定食」(700円)、「日替わり定食(焼肉とフライ)」(850円)と「ビール」(600円)の4つのみ。現在は弁当店に注力するため、そば店としての営業はやめてしまったといいます。

それでもミックスフライ定食は、鳥の唐揚げとコロッケ、魚フライにたこ焼きまで入った豪華版。ご飯もぎっしり詰まって満腹になることは間違いありません。

浜田屋・話食亭の唐揚げは人気

浜田屋・話食亭の唐揚げは人気

特にこんがりキツネ色に仕上がった唐揚げは味わい深く、弁当店でも人気のメニュー。400円の「唐揚げ弁当」を地元の人が買いに訪れている様子をよく見かけます。そんな唐揚げが6個ほど入った店内のからあげ定食は、30年ほど営業してきたという同店の神髄とも感じる一品です。なお、15品ほど確認できた弁当店のメニューは、ほとんどが400円と良心的でした。

再開発計画が存在することで建築制限がかけられている新横浜駅周辺の篠原町内。昔のままの建物で営業を続ける両店は、お世辞にも洗練されているとは言えませんが、どこかレトロ感の漂う店内で食すちゃんぽんや唐揚げは、都会的な“表玄関の新横浜”では決して味わえない魅力ではないでしょうか。

【関連記事】

新横浜の名物は「うなぎ」? 駅周辺に4つの著名専門店と日本料理店(2016年7月19日)

【新横浜マップ】新幹線を境にがらりと変わる風景、環状2号沿いの大豆戸町は注目(2016年07月10日)

【参考リンク】

グラバー亭 新横浜店(「食べログ」のページ)

浜田屋(弁当「話食亭」)(「食べログ」のページ)

新横浜駅南部地区(篠原口)の再開発について(横浜市都市整備局)

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