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「驚かれるかもしれないが、港北区内にある東横線の駅にはタクシー乗場がまったくない。何らかの対策を」――。今月(2016年12月)9日に行われた横浜市会で、そんな質問が飛び出しました

菊名駅東口では路線バス、タクシー、自家用車が入り乱れるなかで、なんとなくタクシー乗場らしき場所がバス停横に設けられている

菊名駅東口では路線バス、タクシー、自家用車が入り乱れるなかで、なんとなくタクシー乗場らしき場所がバス停横に設けられている

区内駅では、日吉駅東口(慶應大学側)の少し離れた綱島街道沿いにタクシー専用の乗場は存在していますが、日吉駅西口(商店街側)を含め、綱島や大倉山、菊名、妙蓮寺にいたる東横線の区内すべての駅では、「なんとなく民間のなかで、『ここはタクシーに乗る場所』というような”暗黙の了解”によって人が並び、タクシーが来て乗るというのが現状」(質問者の酒井亮介議員=港北区選出)といえます。

同議員は「初めて駅に降り立った人は乗り場を探して右往左往している。日吉や菊名では、駅の階段にできたタクシー乗り場の列に、重い荷物を持った高齢者の方が杖をつきながら待っているような状況だ。高齢者が身体的な負担なくタクシーを待てるような短期的な方策を」と訴えました。

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大倉山駅でもバス停横にタクシー乗場らしき場所がある

これに対し横浜市の林文子市長は、「高齢化が進むなかで移動手段の一つであるタクシーの利便性を向上させることは重要」との認識を示したうえで、「乗降客数の多い駅への暫定タクシー乗り場の可能性などについて検討するとともに、当面の対策として鉄道事業者の協力を得ながら、タクシーの連絡先を駅のわかりやすい場所に掲示することなどについて検討していく」と回答しました。

果たして区内の東横線駅で、タクシーがスムースに乗れるような対策が行われることはあるのでしょうか。

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