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免許を返したい方には「運転経歴証明書」を発行します―――横浜市港北区が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:横山日出夫港北区長)は、先週(2016年12月)9日(金)14時より、年末の交通事故防止キャンペーンを東急線日吉駅コンコース内にて実施しました。

「港北区安全安心大使」マリノスケも交通安全を呼び掛けました。写真左は港北警察署交通課長の雨宮範雄さん

「港北区安全安心大使」マリノスケも交通安全を呼び掛けました。写真左は港北警察署交通課長の雨宮範雄さん

このキャンペーンは、神奈川県警で今月が飲酒運転根絶強化月間であり、また12月11日(日)から20日(火)の10日間が年末の交通事故防止運動実施期間であることから行われたもので、特に今年10月28日に発生した横浜市港南区での高齢者ドライバーの運転する車による登校中の小学生が死亡した事故を受け、高齢者の免許返納もアピールしました。

「免許を返納したいけど、身分証明書として使っている」という理由でも返納をためらう人も多いといわれ、港北警察署では、免許を返納した上での「運転免許経歴証明書」の発行を促す案内を強化。港北区内の東急バス、川崎鶴見臨港バス、横浜市営バスの各路線バス車内や、三和交通、神奈川都市交通 高田交通などのタクシー車内、東急日吉駅でも案内チラシを設置するなど、返納方法についてのハードルを下げるべく広く呼び掛けているといいます。

免許返納の案内は、港北区内の路線バス車内やタクシー車内でも一部設置されている(日吉駅で撮影)

免許返納の案内は、港北区内の路線バス車内やタクシー車内でも一部設置されている(日吉駅で撮影)

高齢者の運転について、「自分が若い時の感覚で運転してしまい、身体能力の低下に気付かない方が多く見受けられます。例えば、急に飛びだしてくる人や自転車に対し、どうしても高齢者は反応が遅れがちです。自身の運転能力の低下や衰(おとろ)えを自覚することがまずは大切です」と、港北警察署交通課長の雨宮範雄さんは、返納を促す理由を説明します。

港北区全体の人身事故は、今年12月8日までで計773件(うち死亡事故1件)と、対前年で30件の増加。その内、自転車での事故が218件と、対前年で28件も増加しており、事故件数を押し上げているとのこと。「自転車事故については特に注意が必要です」と、更なる交通安全への意識向上を訴えます。

忘年会シーズン。飲酒運転も止めましょう!

忘年会シーズン。飲酒運転も止めましょう!

今回のキャンペーンには、神奈川県警港北警察のほか、港北交通安全協会など交通安全に関わる7団体、日吉駅周辺の5つの自治会・町内会港北区役所東急日吉駅職員、「港北区安全安心大使」を務める横浜F・マリノスのキャラクター・マリノスケや、チアリーディング・トリコロールマーメイズも参加。約70名が交通安全グッズやチラシを配布しながら交通安全を呼び掛けました。

これから激増する高齢者による交通事故を減らすためにも、とりわけ難しいと言われる免許返納をいかに促していくのか。

個人の自覚に頼るだけでなく、家族や知人を超えた地域社会での呼び掛けや注意喚起こそが、より一層重要になると思われます。

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【参考リンク】

高齢ドライバーの重大事故が連続して発生!(港北区地域振興課交通安全のページ)

運転経歴証明書の各種手続について(神奈川県警ホームページ)

年末の交通事故防止運動の実施について(神奈川県警ホームページ)

2016(平成28)年度 飲酒運転根絶強化月間(神奈川県ホームページ)