横浜市は、これまで「市街化を抑制すべきエリア(市街化調整区域)」として都市計画上で区分してきた新吉田町や新羽町などの一部土地について、積極的に公共施設の整備や開発を行う区域として位置付ける「市街化区域」に編入する計画です。この都市計画の変更について、今月(2016年10月)26日(水)の19時から港北公会堂(大倉山寄り大豆戸町)で住民向け説明会が行われます。
これは都市計画の「線引きの見直し」と呼ばれるもので、かつては農地や緑地が中心だった地域に住宅が建ったり、近くに道路や鉄道などのインフラ整備が行われたりした場合に、開発を促進するエリアに編入することを目的としています。
すでに横浜市内では今年9月現在で面積の76%が市街化区域となっています。市街化区域に編入されると、土地の利用用途が指定され、建物の高さなどにも制限が設けられます。また、土地の所有者には都市計画税(0.3%)が新たに課税されるといいます。
今回、港北区内で市街化区域に編入が予定されているのは、新吉田町と新羽町をはじめ、北新横浜二丁目や小机町、高田町、高田西3丁目、鳥山町の一部区域で、対象の多くは新吉田と新羽町内のエリアとなっています。
具体的には、新吉田町は新田農協前信号に近い「若雷(わからい)神社」付近から新羽町にかけての一帯で、すでに新吉田町内では多くの一戸建て住宅街が形成されています。また、両町ともに、バス通りとなっている県道13号「横浜生田線」の都筑区側のエリアに編入予定地が目立っています。
新吉田町から新羽町、北新横浜町にかけては、高速道路「横浜北線」の新横浜出入口新設や「宮内新横浜線」の高田方面への延伸整備が予定されています。市街地区域への編入はそうした経緯があるとみられます。
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・<2017年3月開通>地下30mの高速道路「横浜北線」は港北区内のどこを通っているのか(2016年9月11日)
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【参考リンク】
・都市計画市素案説明会の開催について(2016年10月、横浜市都市整備局)